【コスト削減vol.1】コスト削減してはいけない領域

2017/08/02

【コスト削減をしていくときに重要なこと】

コスト削減してはいけない領域があります‐
以前リーマンショックの際に、ある企業様のコスト削減自社取り組みをお聞きしたことがあります。
そこの会社様では全社員の約6割が営業マン。
全国に営業マンがおり、日々仕事を受注しようと毎日活動をしております。

本社の総務様は、車両リース代金やメンテナンス費用が非常に高いことに頭を悩ませていました。
そこで、地方営業所の車両を一律で拠点責任者と責任者代理までが乗れることにするという通達を出しました。

地方の営業マンはかなり疲弊しました。
地方では車は当たり前の場所もあり、会社が駅から近いとは限りません。
歩いていける距離ならまだしも、タクシーでないと無理な距離の会社様も沢山いらっしゃいます。
段々と訪問件数が減少し、提案件数、提案金額が減り、売り上げが落ちていきました。
また、営業効率が下がり疲弊するだけでなく、交通費が増大し、逆にコストも増えてしまいました。

このようにコスト削減とは、ただ単に気になっている金額を下げれば良いという問題ではございません。
本社総務部門様は、自社のビジネスモデルを熟知し、影響度合いをしっかりと見極め、コスト削減の領域や方法を検討しなければいけません。

今回の車両リースの場合は、車の台数を減らすのではなく、リース会社を見直すという方法を先に検討した方が良かったように感じます。
まずは社内で影響が出にくい(仕事のやり方が変化しない)方法を検討することが第一になります。


【その後ご依頼をいただき、弊社がお手伝いをさせていただいたコスト削減費目】
・車両リース
・複合機
・携帯電話