【新規事業vol.1】失敗しかけた時が絶好のチャンス
2019/02/19
■気にするな
「新規事業はなかなか上手くいかないものだよ」誰もがその認識は持っているものの、
重大なマイナス事象が起きた時、周りの人は思った以上にそれを受け入れてくれない。
「あの事業ヤバいらしいよ」、「〇〇さん失敗したらしいよ」、「社長怒ってたな」
本当に心配してくれているならもっと建設的な意見をもらえると涙が出る程嬉しい。
だが、こんなことでプロジェクトメンバーはめげてはいけない。
そもそも新規事業を行っていくと決めた時点でうまくいくことばかりではないのは
覚悟しなくてはならない。
メンバーはこの新規事業をやりきった時の世界を想い、成功させるための方法を思考し、
出しきり、実行をする。
一方でリスクを洗い出し、その解決策、あるいはリスク回避の方法を探り、
最悪の事態に備えておく。
■反省は一度で十分、学習をしよう
全員で時間をかけ、思考しきったと思っても、
それでも想定外の失敗は残念ながら起きてしまう。
要因は3つ。
①判断をする際にミスをする要因(情報不足)
入ってくる情報が都合の良いものになってしまい適切な情報が不足してしまう。
②PJ進行時のミス要因(慢心)
上手くいっていると自身が正しいと慢心してしまい十分な準備不足をすることなく
進めてしまう。
③PJ推進時のミス要因(マンネリと思考の箍)
プロジェクトメンバーの思考性、組織としての思考の箍やマンネリが思い込みを生み出し、
誤った判断やアプローチの仕方が偏ったものになりやすくなってしまう。
失敗は誰でも起こしてしまう。それ自体はどんなに避ける努力をしていても
起きてしまうことは必ずある。大事なことはその事象からいかに学ぶかである。
我々には嘆き悲しむ時間は必要ない。徹底してその事象から学び、
同じ失敗を起こさないということである。
■経営者としてのスタンス
本当に悔しいのはプロジェクトを推進してきた当事者のメンバーである。
常に物事をポジティブに捉え、失敗はチャンスと捉えて励まし、
メンバー全員が事象に対して他責にせず、
矢印を自身に向け改善できるように支えることである。
そして何があろうと全ての責任を自分が取るということを経営者は絶対に忘れてはいけない。
普段からそのつもりで仕事をし、関わりを持つようにし、仕事を任せよう。
■失敗時が絶好のチャンス
人がパフォーマンスを発揮するひとつとして有事がある。
失敗時はその絶好のタイミングだ。
メンバーは少しでも失敗を取り戻そうとするもので、個々人のパフォーマンスは上がり、
プロジェクトメンバーは、共通の目標に向かって一致団結することが可能となる。
マイナスな事象も見方を変えれば組織を変える、あるいは創っていく最高のチャンスとなる。
経営者のみならず、マネジャー、メンバー全員が、
失敗から必ず学び、必ず活かすんだ、という気概で仕事に取り組むことが出来れば
新規事業のワクワクは止まらない。